第113回医師国家試験 D71(2019年)
正答:a・d
問題
21歳の女性。外陰部腫瘤を主訴に来院した。2か月前に外陰部の腫瘤に気付いた。腫瘤は表皮から隆起し少しずつ増大している。軽い瘙痒はあるが痛みはない。月経周期は28日型、整。子宮と卵巣に異常を認めない。外陰部の写真(別冊No.34)を別に示す。
患者への説明として正しいのはどれか。2つ選べ。
a.「性交でうつります」
b.「今後強い痛みがでてきます」
c.「リンパ節を介して全身に広がります」
d.「イミキモドというお薬を塗ってください」
e.「ヒトパピローマウイルス〈HPV〉18型が原因です」
正答の理由
本文の外陰部隆起性病変と公式正答から、尖圭コンジローマについて問う問題です。主にHPV6型・11型によって生じ、性的接触で感染します。外陰部病変にはイミキモド外用等の治療法があります。なお、厚生労働省の公開版では写真は非公開であり、画像所見を確認できたものとして説明しません。
画像の見方
別冊No.34(physical49)は「この画像はホームページ上では公開しておりません。」と記載され、病変写真は確認できません。
各選択肢の検討
a.正しい。性的な皮膚・粘膜接触で感染します。感染時期を症状の出た時期だけで特定することはできません。
b.軽い痒みや違和感を伴うことはありますが、必ず強い疼痛へ進む疾患ではありません。
c.典型的な尖圭コンジローマがリンパ節転移を介して全身へ広がるという説明は不適切です。
d.正しい。イミキモド外用は外陰部・肛門周囲の尖圭コンジローマに対する治療選択肢です。使用部位と局所反応に注意します。
e.主な原因は低リスク型の6型・11型で、18型は高リスク型として子宮頸癌等との関連が問題となります。
覚えるポイント
尖圭コンジローマの主な原因HPV6/11型と、発癌に関わる高リスク型を区別します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。