第113回医師国家試験 C36(2019年)
正答:e
問題
47歳の女性。顔面の皮疹を主訴に来院した。2か月前から自宅近くの診療所で顔面の皮疹に対し外用薬が処方され、使用しているうちに新たな皮疹が出現してきたという。口周囲、頰部に丘疹、膿疱を認める。顔面の写真(別冊No.5)を別に示す。
この皮疹の原因と考えられる外用薬はどれか。
a.抗菌薬
b.抗真菌薬
c.過酸化ベンゾイル
d.活性型ビタミンD₃
e.副腎皮質ステロイド

正答の理由
顔面への外用を続けた後に、頰部・口周囲の丘疹、膿疱が新たに出現しています。副腎皮質ステロイド外用に伴う酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎を考えます。薬剤の変更や減量・中止は皮膚科で判断し、中止後の反跳性の悪化にも注意します。
画像の見方
頰部から口周囲にかけて赤みと小さな丘疹・膿疱がみられます。顔面への外用継続という経過と合わせて酒さ様皮膚炎を考えます。
各選択肢の検討
a.接触皮膚炎などの副作用は起こり得ますが、本例の経過・分布から最も考える薬剤ではありません。
b.刺激や接触皮膚炎を起こす場合はありますが、典型的な酒さ様皮膚炎の原因はステロイドです。
c.ざ瘡治療薬で刺激性の紅斑・落屑等はありますが、本問の代表的な原因薬ではありません。
d.乾癬等に用いる薬剤で、刺激性皮膚炎は起こり得ますが、提示病変の代表的原因ではありません。
e.正しい。顔面への継続外用で、潮紅、丘疹、膿疱などを伴う酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎を起こす場合があります。
覚えるポイント
ステロイド外用後の顔面・口周囲の丘疹や膿疱では、薬剤による酒さ様皮膚炎を考えます。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。