第113回医師国家試験 C23(2019年)
正答:c・e
問題
高齢者の内分泌系にみられる特徴はどれか。2つ選べ。
a.ゴナドトロピン分泌低下
b.コルチゾール分泌亢進
c.インスリン抵抗性増大
d.サイロキシン分泌低下
e.レニン分泌低下
正答の理由
公式正答はC・Eです。加齢に伴うインスリン抵抗性の増大とレニン分泌・活性の低下を選びます。ただしホルモンの変化には性差、日内変動、基礎疾患、分泌量と代謝速度の違いがあり、一方向の変化だけで全高齢者を説明できません。特にDは血中T4濃度の維持と分泌量の変化を区別する必要があります。
各選択肢の検討
a.性腺機能低下への反応として、とくに閉経後にはLH・FSHが上昇します。男性では分泌パターン等も変わり、一律に低下とはいえません。
b.公式正答ではありません。基礎分泌・日内リズム・クリアランスの変化があり、文献によってコルチゾールの増加も記載されますが、全高齢者に病的な分泌亢進があるという意味にはなりません。
c.正しい。筋量・身体活動等の変化も関与してインスリン抵抗性が増大しやすくなります。
d.公式正答ではありません。ただし文献には加齢による甲状腺ホルモン産生・分泌の低下が記載されています。一方で代謝・クリアランスも低下し、血中T4は比較的維持されるため、「分泌低下」と「血中濃度低下」を同義として誤りと断定しない注意が必要です。
e.正しい。加齢でレニン分泌・血漿レニン活性が低下し、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の応答も変化します。
覚えるポイント
公式はC・E。ホルモンは分泌量、血中濃度、代謝、組織への作用を区別して理解します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。