頭頸部照射の早期有害事象と粘膜炎|第113回医師国家試験C14

第113回医師国家試験 C14(2019年)

正答:a

問題

中咽頭癌に対する放射線治療の有害事象で、最も早期に出現するのはどれか。

a.粘膜炎

b.白内障

c.唾液腺障害

d.放射線肺炎

e.放射線誘発癌

正答の理由

公式正答は粘膜炎です。口腔・咽頭の粘膜は放射線の影響を受けやすく、治療開始後10〜14日程度から炎症や疼痛が出現します。ただし、唾液腺の機能低下や口腔乾燥も治療中の早期から起こりうるため、「すべての唾液腺障害が粘膜炎より遅い」と一律には断定できません。

各選択肢の検討

a.正しい。粘膜炎は頭頸部照射中にみられる代表的な早期反応で、本問の公式正答です。

b.誤り。水晶体が照射される場合の遅発性の有害事象で、通常は年単位の経過で問題になります。

c.本問では選ばない。唾液腺の障害は持続性の口腔乾燥としても問題になりますが、分泌低下自体は治療中にも生じる点に留意します。

d.誤り。肺への照射を受けた場合に問題となり、中咽頭照射の最も早い典型的反応ではありません。

e.誤り。照射後、長い潜伏期間を経て生じる晩期のリスクです。

覚えるポイント

頭頸部照射の急性反応では粘膜炎。唾液分泌低下も治療中から起こりうる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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