第113回医師国家試験 C13(2019年)
正答:c
問題
妊娠中の超音波検査所見について正しいのはどれか。
a.妊娠3週で胎囊を認める。
b.妊娠4週で胎芽の心拍動を確認できる。
c.妊娠9週の胎児心拍数は160〜180/分である。
d.妊娠10週に児頭大横径〈BPD〉で分娩予定日を修正する。
e.妊娠15週で生理的臍帯ヘルニアを観察できる。
正答の理由
妊娠初期の心拍数は週数とともに増加し、8〜9週ごろは160〜180/分程度の速い心拍がみられます。妊娠初期の週数決定では頭殿長〈CRL〉を用い、胎囊・胎芽・心拍動が確認される順序も整理します。
各選択肢の検討
a.誤り。妊娠3週では通常まだ早く、経腟超音波での胎囊確認はおおむね妊娠5週ごろからです。
b.誤り。妊娠4週では通常まだ早く、心拍動はおおむね妊娠6週ごろに確認されます。
c.正しい。この時期は心拍数が速く、妊娠後半の基線の基準をそのまま当てはめません。
d.誤り。妊娠10週ごろの予定日決定にはCRLを用います。BPDで修正する時期とは区別します。
e.誤り。生理的な腸管の臍帯内への脱出は通常12週より前に解消し、15週でみられれば生理的として扱いません。
覚えるポイント
初期の予定日はCRL、心拍は8〜9週ごろ速い。生理的臍帯ヘルニアは12週前に還納。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第113回医師国家試験問題および正答
- ISUOG:妊娠初期の正常・異常所見とCRL
- Hanprasertpongら:正常妊娠319例の初期心拍数
- ISUOG:生理的臍帯ヘルニアは12週未満
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。