第113回医師国家試験 B21(2019年)
正答:e
問題
緊張性気胸に対してまず行うべき治療はどれか。
a.鎮痛薬投与
b.抗不安薬投与
c.人工呼吸器装着
d.緊急胸腔鏡下手術
e.胸腔ドレーン挿入
正答の理由
緊張性気胸では胸腔内圧が上昇し、換気と静脈還流が妨げられるため、直ちに胸腔を減圧します。選択肢では胸腔ドレーン挿入が適切です。循環・呼吸が不安定であれば画像検査を待たず、利用可能な手技で緊急減圧を行い、確実な胸腔ドレナージにつなげます。
各選択肢の検討
a.疼痛管理は必要ですが、胸腔内圧上昇による呼吸循環障害を解除できません。
b.不安を軽くするだけでは病態を改善できず、鎮静による呼吸抑制にも注意が必要です。
c.減圧前の陽圧換気は胸腔内圧上昇を悪化させるおそれがあり、まず減圧を優先します。
d.外科的な原因治療を検討することはありますが、緊急の胸腔減圧を手術準備のために遅らせません。
e.正しい。胸腔内の空気を排出し、圧を下げます。
覚えるポイント
緊張性気胸は減圧を急ぐ。画像や原因手術の準備で胸腔減圧を遅らせない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。