第113回医師国家試験 A50(2019年)
正答:a
問題
75歳の女性。外陰部の違和感と不正性器出血を主訴に来院した。発熱はなく痒みや痛みもない。52歳で閉経。左大陰唇外側に辺縁が隆起し中央に潰瘍を形成した腫瘤を認める。左外側に鼠径リンパ節を触知する。外陰部の写真(別冊No.19)を別に示す。
考えられるのはどれか。
a.外陰癌
b.外陰ヘルペス
c.カンジダ外陰炎
d.尖圭コンジローマ
e.バルトリン腺囊胞
正答の理由
高齢者の外陰に、辺縁が隆起して中央に潰瘍を形成する腫瘤を認め、鼠径リンパ節も触知することから外陰癌を最も疑います。確定には病変の生検が必要です。別冊No.19の写真は公式資料では非公開のため、ここでは本文の病歴と診察所見から判断します。
画像の見方
別冊No.19の外陰部写真は厚生労働省の公開資料では非公開です。画像所見を推定せず、本文の辺縁が隆起した潰瘍性腫瘤と鼠径リンパ節の触知から判断します。
各選択肢の検討
a.正しい。潰瘍を伴う腫瘤と鼠径リンパ節の触知は悪性腫瘍を疑う所見です。
b.通常は疼痛を伴う小水疱・多発潰瘍などを呈します。疼痛がなく隆起した辺縁を持つ本例では癌を優先します。
c.掻痒や発赤、帯下等が中心で、無痛性の潰瘍性腫瘤の説明として劣ります。
d.通常は乳頭状・疣状の隆起を呈し、本例の潰瘍性病変とは異なります。
e.通常は腟口後側方の囊胞性腫瘤です。高齢者の同部の腫瘤では悪性疾患の除外も必要です。
覚えるポイント
高齢者の外陰の潰瘍性腫瘤は癌を疑い、生検で確認します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。