小型肝細胞癌の治療選択と肝予備能|第113回医師国家試験A1

第113回医師国家試験 A1(2019年)

正答:c

問題

肝硬変を母地として発生した最大径2 cm、単発の肝細胞癌に対する治療方針を決定する上で重要でないのはどれか。

a.腹水の有無

b.ビリルビン値

c.肝硬変の成因

d.肝性脳症の有無

e.プロトロンビン時間

正答の理由

腫瘍の大きさ・個数に加え、どの程度の治療に肝臓が耐えられるかという肝予備能が治療選択を左右します。腹水、ビリルビン、肝性脳症、プロトロンビン時間は、アルブミンとともにChild-Pugh分類の評価項目です。肝硬変の成因も背景疾患の治療には重要ですが、本問で肝癌の治療方針を直接決める指標としてはcが最も重要性の低い項目です。

各選択肢の検討

a.肝不全・門脈圧亢進を反映し、治療の安全性を評価する重要な所見です。

b.肝の排泄機能を反映する肝予備能の指標です。

c.本問の正答です。原因疾患への対応は必要ですが、他の4項目と異なりChild-Pugh分類の評価項目ではありません。

d.肝硬変の非代償化を示し、治療の選択や安全性に関わります。

e.凝固因子の合成能を反映し、肝予備能と出血リスクの評価に必要です。

覚えるポイント

肝細胞癌の治療は腫瘍の進展度と肝予備能の両方から選ぶ。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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