第112回医師国家試験 F57(2018年)
正答:b
問題
出生直後の新生児。在胎38週3日で常位胎盤早期剝離と診断され、緊急帝王切開で出生した。Apgarスコアは0点(1分)であり、直ちに蘇生を開始した。
Apgarスコアの項目で最初に1点以上になるのはどれか。
a.呼吸
b.心拍
c.皮膚色
d.筋緊張
e.刺激に対する反応
正答の理由
重度の出生時低酸素から蘇生する新生児では、有効な換気による心拍の回復をまず確認します。心拍が確認されれば、100/分未満でもApgarの心拍項目は1点となります。蘇生の開始や手順をApgarの合計点が決まるまで待つのではなく、呼吸・心拍などを継続して評価します。
各選択肢の検討
a.誤り。自発呼吸の回復は重要ですが、心拍の回復が先に確認されると考えます。
b.正しい。心拍の出現・増加は有効な蘇生を示す早期の指標です。
c.誤り。皮膚色だけでは酸素化や蘇生効果を正確に評価できず、心拍に加えて酸素飽和度などを確認します。
d.誤り。筋緊張の回復は神経学的回復の所見ですが、まず心拍の回復を捉えます。
e.誤り。刺激への反応の回復も観察しますが、最初の指標として心拍を選びます。
覚えるポイント
新生児蘇生で有効な換気の重要な指標は心拍の上昇。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。