完全房室ブロックを来す疾患|第112回医師国家試験F40

第112回医師国家試験 F40(2018年)

正答:d・e

問題

完全房室ブロックを合併しやすいのはどれか。2つ選べ。

a.WPW症候群

b.肥大型心筋症

c.大動脈弁狭窄症

d.急性心筋梗塞(下壁)

e.心サルコイドーシス

正答の理由

下壁心筋梗塞では房室結節を栄養する冠動脈領域の虚血などで房室ブロックが生じる。心サルコイドーシスでは刺激伝導系の炎症・肉芽腫や線維化が房室伝導障害を来し、高度房室ブロックが主要所見となる。したがってdとeを選ぶ。

各選択肢の検討

a.副伝導路による早期興奮や頻拍が特徴で、完全房室ブロックを合併しやすい疾患という対応ではない。

b.不整脈は起こり得るが、提示された疾患の中で完全房室ブロックと代表的に結び付くのはdとeである。

c.弁石灰化や弁治療に伴う伝導障害はあり得るが、未治療の大動脈弁狭窄症を最も典型的な2疾患として選ぶものではない。

d.正しい。下壁梗塞に房室結節部の伝導障害が合併し得る。再灌流などで改善する例もある。

e.正しい。伝導系の病変により高度〜完全房室ブロックを来し、心サルコイドーシスを疑う手掛かりとなる。

覚えるポイント

完全房室ブロックでは下壁梗塞と心サルコイドーシスを原因候補として考える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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