抑うつ状態を示唆する意欲低下|第112回医師国家試験E8

第112回医師国家試験 E8(2018年)

正答:b

問題

患者の訴えのうち、抑うつ状態を最も疑わせるのはどれか。

a.「すぐにかっとなってしまいます」

b.「何をするのも億劫で仕方ありません」

c.「なんとなく落ち着かない気持ちになります」

d.「昼間にうとうとすることが多くなりました」

e.「外に出ると誰かに見られているような気がします」

正答の理由

何をするのも億劫という訴えは、抑うつ状態でみられる意欲・活力の低下をよく表しています。抑うつでは易怒性、不安、焦燥や睡眠変化も起こり得ますが、この中ではbが最も代表的です。一つの訴えだけでうつ病を確定せず、持続期間、生活への影響、身体疾患・薬剤や他の精神症状も確認します。

各選択肢の検討

a.本問では選びません。易怒性は抑うつでも生じますが、非特異的で他の状態でもみられます。

b.正しい。意欲・活力の低下を示す代表的な訴えです。

c.本問では選びません。不安や焦燥の訴えで、抑うつ以外にも広くみられます。

d.本問では選びません。睡眠不足、睡眠疾患、薬剤など多くの原因があります。抑うつに伴う過眠もあり得るので完全に除外する症状ではありません。

e.本問では選びません。関係念慮や被害的な体験等を評価する訴えです。背景や確信の程度を確かめ、これだけで統合失調症等と断定はしません。

覚えるポイント

抑うつの評価では気分だけでなく意欲・興味・活力の低下を聴く。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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