第112回医師国家試験 E5(2018年)
正答:e
問題
身体診察と用いる手指の部位との組合せで適切なのはどれか。
| 選択肢 | 身体診察 | 用いる手指の部位 |
|---|---|---|
| a | 脾腫の触診 | 手背 |
| b | 腹部の打診 | 母指の先端 |
| c | 上顎洞の圧痛 | 手掌近位部 |
| d | 声音振盪の触診 | 示指の先端 |
| e | 鎖骨上リンパ節の触診 | 示指から環指までの指腹 |
正答の理由
リンパ節は、指腹を使ってやさしく円を描くように触れ、大きさ、硬さ、圧痛や可動性を確かめます。鎖骨上リンパ節の触診にも示指・中指・環指の指腹を用います。臓器の触診、打診、振動の評価では、それぞれに適した手指の面を使い分けます。
各選択肢の検討
a.誤り。脾臓は指腹・手掌側で、吸気時に下降する脾縁を触れます。手背を当てる方法ではありません。
b.誤り。通常は非利き手の中指を腹壁に当て、反対の中指で叩く間接打診を行います。母指の先端を用いる組合せではありません。
c.誤り。上顎洞上を指腹等で限局して圧迫し、圧痛を確かめます。広い手掌近位部を用いる組合せではありません。
d.誤り。声音振盪は手の尺側や手掌基部などで左右を比較します。示指の先端が適切という組合せではありません。
e.正しい。複数の指の指腹で、鎖骨上窩のリンパ節をやさしく触診します。
覚えるポイント
リンパ節の触診は指腹。振動の評価と、形・硬さの触診で使う面を区別する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。