流行性角結膜炎の感染予防|第112回医師国家試験D34

第112回医師国家試験 D34(2018年)

正答:d

問題

36歳の男性。2日前に左眼の充血と流涙とを自覚したため来院した。ハードコンタクトレンズを使用している。会社の同僚が1週間前まで同様の症状で治療中であった。耳前リンパ節の腫大と圧痛とを認める。左眼の前眼部写真(別冊No.17)を別に示す。

この患者への生活指導として正しいのはどれか。

a.頻回の洗眼を勧める。

b.コンタクトレンズの装用は許可する。

c.家族より先の入浴を勧める。

d.流水による手洗いの励行を勧める。

e.会社への出勤は許可する。

左眼前眼部写真
左眼前眼部写真 / 出典:厚生労働省・第112回D別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

充血・流涙、耳前リンパ節腫脹、同僚の同様の症状からアデノウイルスによる流行性角結膜炎を考える。眼分泌物が付いた手や物品を介して広がるため、石けんと流水での手洗いが重要である。

画像の見方

結膜の充血と腫脹を認め、耳前リンパ節腫脹・流涙という臨床像と合わせてウイルス性結膜炎を考える。

各選択肢の検討

a.頻回の洗眼は感染拡大防止の中心ではなく、眼への刺激や器具の共用にも注意が必要である。

b.炎症がある間はコンタクトレンズ装用を中止し、眼科の指示に従う。

c.家庭内伝播を避けるため先の入浴は勧めず、タオル等も共用しない。

d.眼を触れた後などの手洗いで接触感染を防ぐ。

e.感染性や業務内容を評価せず一律に許可しない。ただし一般労働者全員に法律で同じ出勤停止期間が定められるという意味ではない。

覚えるポイント

接触感染対策は手洗いと眼に触れる物品の共用回避。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第112回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました