第112回医師国家試験 D24(2018年)
正答:d
問題
39歳の男性。性交中に鈍い音と同時に陰茎に激痛があり、痛みが持続するため受傷2時間後に来院した。圧痛は中等度であり、陰茎の腫脹が目立ち、陰茎全体と亀頭の一部が暗赤色を呈している。陰茎の写真(別冊No.10)を別に示す。
この病態と関連するのはどれか。
a.尿道下裂
b.尿道損傷
c.陰茎絞扼症
d.陰茎海綿体損傷
e.尿道海綿体損傷
正答の理由
勃起時の性交中に音と急な痛みが生じ、陰茎が腫脹し血腫を形成する経過は陰茎折症を示唆します。主病変は陰茎海綿体の白膜断裂です。尿道損傷を合併することもあるため血尿・外尿道口出血・排尿障害等を確認し、泌尿器科で早期に評価・修復します。写真は公開PDFでは非公開であり、外観の追加所見は確認できません。
画像の見方
陰茎写真(別冊No.10)は厚生労働省の公開PDFでは非公開です。病歴と本文の腫脹・皮下出血の記述に基づいて説明しており、写真上の変形や損傷範囲を追加していません。
各選択肢の検討
a.尿道口の位置異常を伴う先天性疾患で、本例の外傷性発症とは異なります。
b.合併する可能性はありますが、性交時の音・疼痛・腫脹を来す主病態としては陰茎海綿体白膜損傷です。
c.リング等による絞扼で静脈還流が妨げられる病態です。本例に絞扼物の記載はありません。
d.正しい。勃起時の陰茎海綿体白膜の断裂が陰茎折症の基本病変です。
e.尿道を包む海綿体であり、陰茎折症の主病変は左右の陰茎海綿体を覆う白膜です。合併損傷は別途確認します。
覚えるポイント
性交中の音・急な疼痛・腫脹は陰茎折症。陰茎海綿体白膜断裂と尿道合併損傷を評価する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。