第112回医師国家試験 D10(2018年)
正答:b
問題
胸膜中皮腫について正しいのはどれか。
a.良性腫瘍である。
b.上皮型が最も多い。
c.両側に病変を認めることが多い。
d.硅酸〈ケイ酸〉曝露との関連性が認められる。
e.我が国での年間死亡者数は1万を超える。
正答の理由
胸膜中皮腫は悪性腫瘍で、上皮型、肉腫型、二相型に分けられ、上皮型が最も多い組織型です。重要な関連因子は石綿〈アスベスト〉曝露です。通常は一側胸膜を中心に広がり、両側発症を特徴とするものではありません。
各選択肢の検討
a.誤り。本問の胸膜中皮腫は悪性腫瘍です。
b.正しい。代表的な3組織型では上皮型が最多です。
c.誤り。典型的には一側性です。進行・播種などで対側病変が生じることはあります。
d.誤り。代表的な原因は石綿曝露です。遊離ケイ酸粉じんによる珪肺などと混同しません。
e.誤り。出題に近い2016年の国内の全中皮腫死亡は1,550人で、胸膜以外も含めて1万人未満でした。年次を付けて理解し、現在の死亡数へそのまま転用しません。
覚えるポイント
胸膜中皮腫は石綿関連の悪性腫瘍。上皮型が最多。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。