第112回医師国家試験 C41(2018年)
正答:c
問題
10か月の乳児。お坐りができないことを心配した母親に連れられて来院した。4か月時に受けた健康診査では異常を指摘されなかった。
この児の神経学的評価に適しているのはどれか。
a.背反射
b.Moro反射
c.Landau反射
d.手掌把握反射
e.非対称性緊張性頸反射
正答の理由
お坐りには抗重力的な頭部・体幹の制御と姿勢反応の発達が必要です。Landau反射は腹臥位で空中に水平保持した際の頭部・体幹・下肢の伸展反応で、生後4〜5か月ごろまでに出現します。10か月児で座位が獲得できていない場合、その発達を評価するのに適しています。原始反射の残存も神経診察では確認しますが、本問は月齢に応じた姿勢反応を選ばせています。
各選択肢の検討
a.背反射(Galant反射)は原始反射です。この月齢の座位獲得に関連する正常な姿勢反応として選ぶものではありません。
b.原始反射であり、通常は生後数か月で消失します。10か月での明らかな残存は異常の手がかりとなります。
c.正しい。頭部・体幹の抗重力伸展と姿勢制御の発達を評価できます。
d.手掌把握反射は原始反射で、随意的な把握の発達に伴い消失します。正常な座位反応をみる検査ではありません。
e.原始反射であり、正常では早期乳児期に消失していきます。残存は評価しますが、ここで選ぶ姿勢反応ではありません。
覚えるポイント
Landauは抗重力伸展をみる姿勢反応。Moro・把握・非対称性緊張性頸反射は原始反射。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。