第112回医師国家試験 C19(2018年)
正答:a・b
問題
胆道疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
| 選択肢 | 胆道疾患 | 治療 |
|---|---|---|
| a | 急性胆管炎 | 内視鏡的胆道ドレナージ |
| b | 急性胆囊炎 | 腹腔鏡下胆囊摘出術 |
| c | 肝門部胆管癌 | 経皮的胆囊ドレナージ |
| d | 胆囊腺筋腫症 | 内視鏡的十二指腸乳頭切開術 |
| e | 先天性胆道拡張症 | 経皮的胆道ドレナージ |
正答の理由
急性胆管炎では抗菌薬と全身管理に加え、必要な重症度・病態に応じて胆道ドレナージを行います。内視鏡的ドレナージが代表的です。急性胆囊炎では手術に耐えられる患者への早期腹腔鏡下胆囊摘出術が基本となります。肝門部胆管癌の胆道閉塞と、胆囊自体のドレナージを混同しないことが重要です。
各選択肢の検討
a.正しい。感染した閉塞胆道を減圧します。軽症で初期治療に反応する場合などは、全例直ちにドレナージするわけではありません。
b.正しい。全身状態や手術リスクを評価して実施します。重症・手術困難例では胆囊ドレナージを選ぶ場合があります。
c.必要時は閉塞した肝内胆管側の減圧を検討します。経皮的胆囊ドレナージは肝門部閉塞を通常解除できず、根治治療でもありません。
d.胆囊壁の良性病変であり、乳頭切開では治療できません。症状や悪性病変との鑑別等から胆囊摘出を検討します。
e.根治治療は通常、拡張した肝外胆管の切除と胆道再建です。単なるドレナージでは発癌等の問題が残ります。
覚えるポイント
胆管炎は胆道減圧、胆囊炎は胆囊摘出を基本に病態・手術適応で選択。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。