第112回医師国家試験 B12(2018年)
正答:a
問題
大動脈解離による腰背部痛の特徴はどれか。
a.突然の発症
b.数日間の高熱の先行
c.前屈での痛みの軽減
d.圧迫による痛みの軽減
e.呼吸による痛みの強さの変動
正答の理由
急性大動脈解離では、突然出現し発症時から強い胸背部・腹部の痛みが典型です。解離の進展に伴って痛む場所が移ることもあります。体位や呼吸で増減することを主な特徴としません。ただし痛みが軽い・乏しい例もあり、典型的な痛みの欠如だけで除外はできません。
各選択肢の検討
a.正しい。突然の強い痛みが重要な特徴です。
b.炎症・感染等ではあり得ますが、解離の典型的な前駆症状ではありません。
c.急性心膜炎等で参考になる特徴で、解離の典型ではありません。
d.局所圧迫で軽快する性質は典型的ではありません。
e.胸膜性疼痛等の特徴で、解離を代表するものではありません。
覚えるポイント
大動脈解離の痛みは突然発症し、開始時から強い。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第112回医師国家試験問題および正答
- ACC/AHA2022:大動脈疾患ガイドライン・ADD-RSの疼痛所見
- ACC/AHA2022公式スライド:大動脈解離の疼痛所見(Table24、137枚目)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。