心筋梗塞後の新規収縮期雑音と機械的合併症|第112回医師国家試験A12

第112回医師国家試験 A12(2018年)

正答:d・e

問題

発症3日目の急性心筋梗塞の患者に、収縮期雑音が突然、出現した。

原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。

a.大動脈弁閉鎖不全症

b.左室自由壁破裂

c.解離性大動脈瘤

d.心室中隔穿孔

e.乳頭筋断裂

正答の理由

心筋梗塞後数日で新たな収縮期雑音が出現した場合、心室中隔穿孔による左→右短絡と、乳頭筋断裂による急性僧帽弁逆流を考えます。いずれも循環不全を伴い得るため、心エコーによる緊急評価が必要です。重症例では雑音が小さいこともあり、雑音の強さだけで除外できません。

各選択肢の検討

a.大動脈弁逆流の代表的雑音は拡張期雑音です。

b.心タンポナーデや急激な循環虚脱を来し得ますが、新たな収縮期雑音を特徴とする合併症ではありません。

c.大動脈弁逆流を合併する場合は拡張期雑音となり、今回の心筋梗塞後の典型的な機序ではありません。

d.正しい。心室間の短絡により収縮期雑音を生じます。

e.正しい。急性僧帽弁逆流による収縮期雑音を来します。

覚えるポイント

梗塞後の新しい収縮期雑音では中隔穿孔と乳頭筋断裂。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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