骨転移を伴う前立腺癌の全身治療|第112回医師国家試験A8

第112回医師国家試験 A8(2018年)

正答:c

問題

無症候性骨転移を伴う前立腺癌にまず行う治療はどれか。

a.PDE5〈phosphodiesterase 5〉阻害薬投与

b.抗癌化学療法

c.ホルモン療法

d.経尿道的レーザー前立腺剝除術

e.ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術

正答の理由

骨転移を認める前立腺癌では、アンドロゲン除去療法〈ADT〉を中心とする全身治療が基本となり、提示肢ではホルモン療法が正答です。現在の転移性ホルモン感受性前立腺癌では、病勢や全身状態に応じて新規アンドロゲン受容体経路阻害薬や化学療法を併用する治療強化が検討されます。無症候性というだけでADT単独に限定するものではありません。

各選択肢の検討

a.勃起障害や排尿症状に用いる薬で、骨転移前立腺癌の抗腫瘍治療ではありません。

b.現在はADT等との併用に役割がありますが、本問でホルモン療法に代わる化学療法単独をまず選びません。

c.正しい。アンドロゲン依存性を利用した全身治療の基盤です。

d.前立腺肥大による排尿障害の手術であり、転移病変への全身治療ではありません。

e.転移性病変を伴う本例に、全摘術単独を標準的な初回治療として選びません。

覚えるポイント

転移性前立腺癌の治療の基盤はADT。現在は併用による治療強化も考える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第112回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました