第112回医師国家試験 A7(2018年)
正答:d
問題
羊水塞栓症について正しいのはどれか。
a.破水前の時期に多い。
b.母体の予後は良好である。
c.母体の下腹部は板状硬となる。
d.播種性血管内凝固〈DIC〉を伴う。
e.妊娠高血圧症候群に合併しやすい。
正答の理由
羊水塞栓症は分娩中や分娩直後などに急な呼吸循環障害を来し、DICによる出血を伴うことがある重篤な産科救急疾患です。DICが前景に立つ病態もあり、蘇生と並行して凝固状態の評価・出血対応が必要です。
各選択肢の検討
a.破水前に多いという特徴ではありません。分娩時や胎盤娩出前後などに発症します。
b.母体死亡や重篤な障害を来し得る疾患で、予後良好とはいえません。
c.板状硬の子宮は常位胎盤早期剝離を考える所見で、本症の特徴ではありません。
d.正しい。凝固障害・DICを伴うことが重要です。
e.妊娠高血圧症候群との関係は、典型的には常位胎盤早期剝離で重視します。本症の特徴として選ぶ肢ではありません。
覚えるポイント
分娩前後の急変とDICでは羊水塞栓症を鑑別。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。