食中毒の喫食調査と相対危険|第111回医師国家試験I71

第111回医師国家試験 I71(2017年)

正答:a

問題

保健所に「本日の昼食会に参加した複数の者が腹痛、嘔吐、下痢を訴えている」と通報があった。保健所が参加者全員に行った喫食調査の結果を示す。

食品 症状あり(100人):摂取した 症状あり(100人):摂取せず 症状なし(50人):摂取した 症状なし(50人):摂取せず
ハンバーグ 95 5 7 43
付合せ野菜 60 40 10 40
煮豆 51 49 12 38
米飯 100 0 50 0
果物 43 57 21 29

原因と考えられるのはどれか。

a.ハンバーグ

b.付合せ野菜

c.煮豆

d.米飯

e.果物

正答の理由

全参加者を調査しているため、食品別に摂取群と非摂取群の発病率を比較できます。ハンバーグ摂取群は95/102=約93.1%、非摂取群は5/48=約10.4%で、相対危険は約8.94です。発症者の95%を説明でき、他食品より強い関連があります。ただし交絡などの可能性もあり、この表だけで病原体や因果関係を最終確定するものではありません。

各選択肢の検討

a.正しい。発病率は摂取群約93.1%、非摂取群約10.4%、相対危険約8.94で、最も強く疑われます。

b.誤り。発病率は約85.7%対50.0%、相対危険約1.71で、ハンバーグほど強い関連ではありません。

c.誤り。発病率は約81.0%対56.3%、相対危険約1.44です。

d.誤り。全員が摂取し非摂取群がいないため、この食品の相対危険は計算できません。表だけで原因を否定も確定もできません。

e.誤り。発病率は約67.2%対66.3%、相対危険約1.01で、ほぼ差がありません。

覚えるポイント

喫食者の発病率だけでなく、非喫食者との差と説明できる患者数をみる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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