第111回医師国家試験 I64(2017年)
正答:b
問題
20歳の男性。右顔面の青色の色素斑を主訴に来院した。3年前から色素斑が出現し、次第に濃くなってきたため受診した。顔面の写真(別冊No.17)を別に示す。
この疾患について正しいのはどれか。
a.表皮顆粒層のメラニン沈着による。
b.レーザー治療が有効である。
c.日本人では少ない。
d.悪性化しやすい。
e.遺伝性である。

正答の理由
右眼周囲から頬にかけての青色斑は太田母斑に合います。真皮に存在するメラノサイトによる色素病変で、Qスイッチレーザーなどによる治療が有効です。
画像の見方
右眼周囲から頬にかけて青灰色の色素斑がある。
各選択肢の検討
a.誤り。主な病変は真皮のメラノサイトで、表皮顆粒層への単純なメラニン沈着ではありません。
b.正しい。Qスイッチルビー、アレキサンドライト、Nd:YAGレーザーなどが用いられます。
c.誤り。アジア人に比較的多く、日本人で少ない疾患という説明は適切ではありません。
d.誤り。一般に悪性化しやすい病変ではありません。ただし悪性黒色腫などの稀な合併可能性は否定しません。
e.誤り。通常、明確なメンデル遺伝形式をとる疾患として扱いません。
覚えるポイント
太田母斑は真皮メラノサイトの病変で、レーザー治療が有効。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。