外耳道閉鎖症の伝音難聴|第111回医師国家試験I40

第111回医師国家試験 I40(2017年)

正答:g

問題

難聴疾患の純音聴力検査の結果(別冊No.4 ①〜⑦)を別に示す。

外耳道閉鎖症のオージオグラムはどれか。

a.①

b.②

c.③

d.④

e.⑤

f.⑥

g.⑦

純音聴力検査①〜④。各図の周波数・聴力レベルと気導・骨導記号を示す。
No.4:①〜④ / 出典:厚生労働省・第111回I別冊(原本の該当ページ)
純音聴力検査⑤〜⑦。⑦は骨導がほぼ0〜10dB、気導が約40〜55dBで明瞭な気骨導差を示す。
No.4:⑤〜⑦ / 出典:厚生労働省・第111回I別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

外耳道が閉鎖すると、空気を介して内耳へ音を伝える経路が障害されます。骨導が保たれ、気導閾値が上昇して気骨導差を示す伝音難聴が合います。⑦は骨導がほぼ正常範囲にあり、気導が40〜55dB程度へ上昇しており、最も適切です。図だけで閉鎖部の解剖や合併奇形までは確定できません。

画像の見方

⑦は骨導がほぼ0〜10dB、気導が約40〜55dBで、明瞭な気骨導差。①〜⑦の両軸・記号を確認。

各選択肢の検討

a.誤り。4kHz付近の閾値上昇が目立つ形で、外耳道閉鎖による広い気骨導差を示す⑦とは異なります。

b.誤り。右の低音域を中心に閾値が上昇する形です。⑦のように骨導が全体として正常で広い気骨導差がある図とは異なります。

c.誤り。気導だけでなく骨導も高度に障害されており、純粋な伝音難聴の図ではありません。

d.誤り。低音域を中心に気導が悪化する形で、⑦のような全体に水平に近い気骨導差とは異なります。

e.誤り。高音域ほど閾値が悪化する形で、明らかな気骨導差を示す伝音難聴の図ではありません。

f.誤り。右の気導と骨導がともに悪化しており、骨導が保たれた図ではありません。

g.正しい。骨導はほぼ正常、気導閾値が上昇し、明瞭な気骨導差を示します。

覚えるポイント

正常に近い骨導+上昇した気導閾値=伝音難聴。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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