急性縦隔炎の感染源と治療|第111回医師国家試験I39

第111回医師国家試験 I39(2017年)

正答:b・d・e

問題

急性縦隔炎で正しいのはどれか。3つ選べ。

a.慢性化しやすい。

b.食道穿孔から発症することがある。

c.癌性胸膜炎から発症することがある。

d.深頸部膿瘍から拡がるものは重篤化しやすい。

e.治療は抗菌薬投与と外科的ドレナージである。

正答の理由

食道穿孔で消化管内容が縦隔へ漏れたり、深頸部の感染が縦隔へ下降したりして生じます。急速に敗血症・重症化へ進み得るため、抗菌薬と排膿・感染源制御が重要です。ドレナージの経路や手術・内視鏡治療は感染の広がりや穿孔部、全身状態によって選びます。

各選択肢の検討

a.誤り。慢性化を待って経過を見る病態ではなく、急速に全身状態が悪化し得る重篤な急性感染です。

b.正しい。食道穿孔によって唾液や消化管内容が縦隔へ漏れ、感染が起こることがあります。

c.誤り。癌性胸膜炎そのものは急性の化膿性縦隔炎の代表的な感染源ではありません。

d.正しい。深頸部感染が縦隔へ下降する降下性壊死性縦隔炎は重症化しやすい病態です。

e.正しい。抗菌薬を開始し、膿瘍や汚染範囲に応じた外科的ドレナージ・感染源制御を行います。

覚えるポイント

食道穿孔・下降性感染を見逃さず、抗菌薬と適切なドレナージ。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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