第111回医師国家試験 I26(2017年)
正答:a・e
問題
薬物とその拮抗薬との組合せで正しいのはどれか。**2つ選べ。**
| 選択肢 | 薬物 | 拮抗・解毒薬 |
|---|---|---|
| a | アセトアミノフェン | アセチルシステイン |
| b | バルビツール酸 | フルマゼニル |
| c | ワルファリン | ヒドロキソコバラミン |
| d | フェンタニル | エタノール |
| e | ヘパリン | プロタミン |
正答の理由
アセトアミノフェン中毒にアセチルシステイン、ヘパリン作用の中和にプロタミンを用いる組合せが正しいものです。アセチルシステインは受容体で競合する拮抗薬ではなく、解毒を助ける薬剤です。本問の「拮抗薬」は解毒・中和薬を含む表現として読みます。
各選択肢の検討
a.正しい。アセトアミノフェン過量摂取時の解毒に用います。
b.誤り。フルマゼニルはベンゾジアゼピン系薬の作用を拮抗する薬で、バルビツール酸には用いません。
c.誤り。ワルファリンの作用是正にはビタミンK等を病態に応じて用います。ヒドロキソコバラミンはシアン中毒の解毒薬です。
d.誤り。フェンタニルなどオピオイドの拮抗薬はナロキソンです。気道・換気の確保も重要です。
e.正しい。プロタミンはヘパリン作用を中和します。
覚えるポイント
アセトアミノフェン→NAC、ヘパリン→プロタミン。受容体拮抗と解毒を区別する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第111回医師国家試験問題および正答
- PMDA:アセチルシステイン内用液17.6%、効能・効果
- PMDA:プロタミン硫酸塩静注、ヘパリンの中和
- NHS Greater Glasgow and Clyde:解毒薬対応表2025
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。