第111回医師国家試験 I23(2017年)
正答:b
問題
産科異常と処置の組合せで正しいのはどれか。
| 選択肢 | 産科異常 | 処置 |
|---|---|---|
| a | 横位 | 分娩誘発 |
| b | 子宮破裂 | 開腹手術 |
| c | 頸管裂傷 | 頸管縫縮術 |
| d | 弛緩出血 | β2刺激薬投与 |
| e | 絨毛膜羊膜炎 | 副腎皮質ステロイド投与 |
正答の理由
子宮破裂では母体出血と胎児への危険に対応し、蘇生・輸血等と並行して緊急開腹手術を行います。破裂の状態や母体の状態により子宮修復または子宮摘出を判断します。
各選択肢の検討
a.誤り。横位のまま通常の分娩誘発を行いません。外回転の可否や帝王切開などを状況に応じて検討します。
b.正しい。出血への対応とともに緊急開腹手術が必要です。
c.誤り。出血する頸管裂傷には裂傷部の縫合止血を行います。頸管無力症などに行う縫縮術とは異なります。
d.誤り。子宮収縮を促す処置・薬剤を用います。β2刺激薬は子宮弛緩をもたらす方向に働きます。
e.誤り。感染に対して抗菌薬と分娩方針の判断が必要です。胎児成熟目的のステロイドの適応とは別の問題です。
覚えるポイント
子宮破裂は蘇生と緊急手術。弛緩出血では子宮収縮を促す。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第111回医師国家試験問題および正答
- MSF:Essential obstetric and newborn care2015、子宮破裂・出血・裂傷・感染
- UCSF:絨毛膜羊膜炎の抗菌薬治療
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。