H. pylori除菌後も続く胃癌リスク|第111回医師国家試験I22

第111回医師国家試験 I22(2017年)

正答:e

問題

*Helicobacter pylori*陽性の非出血性胃潰瘍の治療について正しいのはどれか。

a.入院での加療が必要である。

b.ヒスタミンH2受容体拮抗薬が第一選択である。

c.除菌治療成功後も粘膜保護薬の投与が必要である。

d.プロトンポンプ阻害薬と抗菌薬の静脈内投与で除菌を行う。

e.除菌治療成功後も定期的な上部消化管内視鏡検査が必要である。

正答の理由

H. pylori陽性の胃潰瘍では酸分泌抑制治療と除菌を行い、治癒・除菌成功を確認します。除菌に成功しても胃癌リスクはゼロにならず、内視鏡による追跡が必要です。検査間隔は萎縮・腸上皮化生・胃癌既往などのリスクに応じて決めます。現行ではPPIまたはP-CABと抗菌薬の内服による除菌を用います。

各選択肢の検討

a.誤り。非出血性というだけで一律に入院が必要ではありません。全身状態や合併症で判断します。

b.誤り。通常はPPIやP-CABによる酸分泌抑制と適切な除菌を検討します。

c.誤り。除菌成功後の全員に粘膜保護薬を継続する決まりはありません。潰瘍治癒や他のリスクに応じます。

d.誤り。一般的な除菌は経口レジメンであり、この静脈内投与を標準とはしません。

e.正しい。除菌後もリスクに応じた内視鏡追跡を行います。

覚えるポイント

除菌成功=胃癌リスク消失ではない。内視鏡追跡の間隔はリスクで調整する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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