第111回医師国家試験 I17(2017年)
正答:e
問題
尋常性乾癬の病理組織所見について正しいのはどれか。
a.表皮の海綿状態
b.表皮顆粒層の肥厚
c.表皮基底層の液状変性
d.真皮浅層の好酸球浸潤
e.角質層下の好中球性小膿瘍
正答の理由
尋常性乾癬では錯角化、表皮肥厚、顆粒層の減少とともに、角層付近の好中球集簇が特徴です。原本の「角質層下の好中球性小膿瘍」が正答です。厳密な病理用語では角層内のMunro微小膿瘍と表皮有棘層内のKogoj海綿状膿疱を区別します。すべての標本に全所見がそろうわけではありません。
各選択肢の検討
a.誤り。海綿状態は湿疹性病変で重視する所見です。乾癬でも軽微な変化はあり得ますが代表所見ではありません。
b.誤り。通常は顆粒層が薄くなるか消失します。
c.誤り。基底層の液状変性は扁平苔癬などの境界部皮膚炎でみられます。
d.誤り。好酸球浸潤を特徴とする病態ではありません。
e.正しい。角層付近の好中球集簇が特徴であり、原本の表現ではこの肢を選びます。
覚えるポイント
乾癬:錯角化・顆粒層減少・表皮肥厚・好中球性微小膿瘍。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。