標準予防策と嘔吐時の防護|第111回医師国家試験H20

第111回医師国家試験 H20(2017年)

正答:e

問題

標準予防策〈standard precautions〉について正しいのはどれか。

a.診察時の手指衛生を毎回行う必要はない。

b.救急患者の受入時は N95 マスクを着用する。

c.患者の汗の付着したバスタオルは感染性があるものとして扱う。

d.患者の唾液が付着した木製舌圧子は一般廃棄物として処理する。

e.患者が嘔吐している場合はプラスチックエプロンを着用して診察する。

正答の理由

標準予防策はすべての患者に適用し、汗を除く体液・分泌物・排泄物などへの曝露リスクに応じて防護具を選びます。嘔吐時は衣服への付着が予想されるため、プラスチックエプロンなどで防護します。飛散の範囲によりガウン、手袋、マスク、眼の防護も追加します。

各選択肢の検討

a.誤り。患者との接触前後など、適切なタイミングで毎回手指衛生を行います。

b.誤り。救急受入れという理由だけで全例にN95を着用するわけではありません。空気感染やエアロゾル曝露のリスクに応じて選択します。

c.誤り。汗そのものは標準予防策で感染性を想定する体液から除かれます。ただし血液・排泄物などの汚染があれば別途適切に扱います。

d.誤り。唾液に接触した器具は感染伝播を防ぐ扱いが必要で、無条件に通常の一般廃棄物として捨てるとはしません。法令上の感染性廃棄物かどうかは、形状、排出場所、感染症の種類、専門家の判断に基づきます。

e.正しい。嘔吐物による衣服の汚染を防ぐためエプロンを着用します。広い範囲の飛散があればガウンや顔面・眼の防護も必要です。

覚えるポイント

すべての患者に標準予防策。防護具は予想される曝露に合わせる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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