不確実性に誠実に向き合う診療態度|第111回医師国家試験H4

第111回医師国家試験 H4(2017年)

正答:e

問題

患者の信頼を得るために、医師が最も心掛けるべきなのはどれか。

a.自身の感情を表さない。

b.面接の手順を厳守する。

c.患者の間違った考えを医学的に否定する。

d.患者と診療以外の場で個人的に親密になる。

e.病気について分からないことは分からないと認める。

正答の理由

知識や判断の限界を隠さず、不明な点を率直に伝えることが信頼の基盤です。その上で調べる、専門家に相談する、追加評価を提案するなど、解決へ向けて行動します。分からないと述べて診療を放棄するという意味ではありません。

各選択肢の検討

a.誤り。感情を抑えて無表情になることより、患者の状況に応じた共感と誠実な対応が重要です。

b.誤り。基本の流れは大切ですが、患者の訴えや状況に応じて柔軟に進めます。

c.誤り。まず考えや背景を理解し、必要な訂正を根拠とともに丁寧に説明します。頭ごなしの否定は信頼につながりません。

d.誤り。治療関係の適切な境界を保つ必要があり、私的な親密さを深めることが目的ではありません。

e.正しい。不確実な情報を確実そうに伝えず、知識の限界を明らかにします。

覚えるポイント

知らないことは認め、確かめるための次の行動を患者と共有する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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