死斑の機序と死後経過の評価|第111回医師国家試験G35

第111回医師国家試験 G35(2017年)

正答:a・d

問題

法医解剖開始時に撮影した背部の写真(別冊No. 5)を別に示す。

紫赤色を呈する部分について正しいのはどれか。2つ選べ。

a.死の確徴である。

b.皮下出血である。

c.急死の場合には発現が弱い。

d.死後経過時間推定に利用される。

e.腹臥位で死亡したことを示している。

正答の理由

厚労省公開版ではNo.5の写真が非公開のため、分布・圧迫部の色調などを直接観察できません。設問と公式正答から扱われているのは死斑です。死後、血液が重力で低位の血管内へ集まって生じる変色で、死の確徴となり、出現・退色・固定の状態は死後経過の推定の参考になります。時間や死亡時の体位を、この所見だけで断定しません。

画像の見方

別冊No.5は厚労省公開版では非公開。写真からの分布・色調評価は未実施。

各選択肢の検討

a.正しい。死斑は死後変化であり、死亡を裏付ける確実な徴候の一つです。

b.誤り。血液が血管外へ漏れる皮下出血とは異なり、血管内の血液就下によるものです。

c.誤り。急死では一般に強く現れることがあり、「急死だから弱い」とは言えません。

d.正しい。他の死体現象や環境条件と合わせて、死後経過時間を推定する材料になります。

e.誤り。背部の死斑は背側が低位となった状態を考えますが、腹臥位で死亡した証明にはなりません。死後の体位変換も考慮します。

覚えるポイント

死斑は血管内の血液就下。皮下出血と区別し、経過・体位は総合判断する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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