食道内ボタン電池の緊急摘出|第111回医師国家試験G28

第111回医師国家試験 G28(2017年)

正答:d

問題

食道異物のうち、最も緊急に摘出する必要があるのはどれか。

a.魚骨

b.硬貨

c.義歯

d.ボタン電池

e.PTP(錠剤やカプセル剤の包装)

正答の理由

食道に停滞したボタン電池は、電流に伴う局所の化学的障害などで短時間に深い組織傷害を起こし、穿孔や瘻孔につながります。通過を待たず緊急に摘出します。鋭利な魚骨・義歯・PTPも緊急対応が必要なことがあり、他の異物なら安全に待てるという意味ではありません。

各選択肢の検討

a.誤り。鋭い魚骨も穿孔リスクがあり、食道内では緊急対応を要しますが、本問の最優先はボタン電池です。

b.誤り。閉塞や症状を評価して摘出します。一般に電池ほど急速な電気化学的傷害は起こしません。

c.誤り。金属の鈎などで穿孔する危険があり、形状に応じた緊急摘出が必要です。

d.正しい。短時間で食道壁を傷害するため最も緊急性を重視します。

e.誤り。鋭い辺縁による損傷・穿孔の危険があり、食道内なら速やかに対応します。

覚えるポイント

食道内ボタン電池は緊急摘出。鋭利物の緊急性も軽視しない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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