第111回医師国家試験 G23(2017年)
正答:b
問題
妊娠悪阻に対する糖質輸液療法を行う際、必ず加えるべきなのはどれか。
a.ビタミンA
b.ビタミンB1
c.ビタミンB12
d.ビタミンC
e.ビタミンE
正答の理由
食事摂取不良が続いた妊娠悪阻ではビタミンB1〈チアミン〉欠乏に注意します。糖質投与でチアミン需要が増え、Wernicke脳症を誘発・悪化させるおそれがあるため、糖質投与に先行して補充します。補液の種類や電解質補正も別途評価します。
各選択肢の検討
a.誤り。糖質代謝に伴うWernicke脳症予防の選択ではありません。
b.正しい。チアミン欠乏を補い、糖質投与に伴う神経障害を予防します。
c.誤り。巨赤芽球性貧血などに関わりますが、この目的の必須補充はB1です。
d.誤り。壊血病予防に関わりますが、本問の目的と異なります。
e.誤り。抗酸化作用を持ちますが、チアミンの代用にはなりません。
覚えるポイント
長期摂取不良への糖質投与ではB1を先に補う。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。