第111回医師国家試験 G13(2017年)
正答:c
問題
血液検体を遠心分離せずに長時間放置した場合、本来の値より高値を示す項目はどれか。
a.Ca
b.Cl
c.K
d.Na
e.P
正答の理由
赤血球内のK濃度は血清より著しく高く、血球と血清を分離せずに放置すると、細胞外へのK流出などにより偽高値を示します。特に全血の冷蔵や溶血にも注意します。公式正答はcです。ただしPも長時間放置や細胞破壊で上昇し得るため、全項目の変化を保存時間・温度と無関係に固定してはいけません。
各選択肢の検討
a.誤り。本問の代表的な偽高値項目ではありません。検体条件による変動を全否定するものではありません。
b.誤り。細胞内Kの流出によるような典型的変化の対象ではありません。
c.正しい。血球由来Kの流出による偽高値が重要です。
d.誤り。本問で問う代表的な上昇項目ではありません。
e.留保が必要。公式には選択しませんが、無機リンも長時間放置・冷所保存・溶血で偽高値となり得ます。Pは上がらないと断定しません。
覚えるポイント
検体を適切に分離し、予想外の高K値では採血・保存条件も確認する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。