思考途絶と統合失調症|第111回医師国家試験G12

第111回医師国家試験 G12(2017年)

正答:d

問題

症状と疾患の組合せで正しいのはどれか。

a.解離 ― パニック障害

b.感情失禁 ― パーソナリティ障害

c.観念奔逸 ― 注意欠陥多動性障害〈ADHD〉

d.思考途絶 ― 統合失調症

e.体感幻覚 ― 神経性食思〈欲〉不振症

正答の理由

思考途絶は、考えの流れが突然途切れ、話の続きが出てこなくなる思考過程の障害です。統合失調症でみられる代表的な所見です。症状一つだけで診断が確定するわけではありません。

各選択肢の検討

a.誤り。解離は解離性障害などで重要な症候です。パニック発作で現実感消失などがあっても、この組合せを代表的対応として選びません。

b.誤り。感情失禁は軽い刺激でも泣く・笑う反応を抑えられない状態で、脳器質性疾患などでみられます。単なる感情の不安定さと区別します。

c.誤り。観念奔逸は次々に考えがわき、話題が移る思考過程の異常で、躁状態が代表的です。ADHDの注意散漫と同一ではありません。

d.正しい。統合失調症でみられる思考過程の障害です。

e.誤り。体感幻覚は身体内部などの異常な感覚を幻覚として体験するもので、神経性やせ症の身体像の歪みとは区別します。

覚えるポイント

思考途絶=思考の流れの急な中断。症状と診断を一対一に固定しない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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