乏尿を伴う急性腎障害|第111回医師国家試験F15

第111回医師国家試験 F15(2017年)

正答:c

問題

乏尿をきたすのはどれか。

a.糖尿病

b.SIADH

c.急性腎不全

d.低カリウム血症

e.高カルシウム血症

正答の理由

急性腎不全〈急性腎障害、AKI〉では、腎灌流低下や腎実質障害などによって尿量が減少し、乏尿を来すことがあります。尿量低下はAKIの診断・重症度評価にも用います。ただし尿量が保たれる非乏尿性AKIもあり、全例が乏尿になるわけではありません。

各選択肢の検討

a.誤り。高血糖による浸透圧利尿では多尿が典型です。糖尿病性腎障害が進行して尿量が減る場合とは区別します。

b.本問の正答ではありません。抗利尿作用と低Na血症を来す病態ですが、通常、持続する乏尿の代表としては選びません。水貯留や病期に伴う尿量変化自体を否定するものではありません。

c.正しい。尿量低下を伴うAKIがあり、クレアチニンの変化とともに評価します。

d.誤り。尿濃縮能を障害し、腎性尿崩症による多尿の原因になり得ます。

e.誤り。尿濃縮能低下から多尿を起こし得ます。脱水や腎障害が進んだ場合の乏尿まで否定するものではありません。

覚えるポイント

AKIは乏尿でも非乏尿でも起こる。高血糖・低K・高Caでは多尿の機序にも注意。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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