右心不全の体静脈うっ滞性浮腫|第111回医師国家試験F8

第111回医師国家試験 F8(2017年)

正答:a

問題

体静脈圧が上昇して浮腫が生じるのはどれか。

a.右心不全

b.肝硬変

c.甲状腺機能低下症

d.敗血症

e.微小変化型ネフローゼ症候群

正答の理由

右心不全では右心系へ戻る血液が体静脈側にうっ滞し、毛細血管の静水圧上昇から末梢浮腫を来します。浮腫のほか頸静脈怒張、肝うっ血なども評価します。他の選択肢にも浮腫は生じますが、代表的な機序を区別します。

各選択肢の検討

a.正しい。体静脈圧上昇によるうっ滞が下腿などの浮腫につながります。

b.誤り。門脈圧亢進、低アルブミン血症、Na・水貯留などが関係します。門脈圧と体静脈圧を区別します。

c.誤り。皮膚間質へのムコ多糖類の蓄積などによる粘液水腫が特徴で、通常の体静脈うっ滞性浮腫とは異なります。

d.誤り。炎症による血管透過性亢進などが主な機序です。心不全や輸液過剰の合併とは別に考えます。

e.誤り。大量蛋白尿による低アルブミン血症と腎でのNa・水貯留などが関係します。

覚えるポイント

浮腫は静水圧上昇・膠質浸透圧低下・透過性亢進などの機序を区別する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第111回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました