第111回医師国家試験 F7(2017年)
正答:b
問題
上腕骨骨幹部骨折に合併することが多い運動麻痺はどれか。
a.手指屈曲
b.手指伸展
c.手関節屈曲
d.前腕回内
e.肘関節伸展
正答の理由
橈骨神経は上腕骨骨幹部に近接して走るため、この部位の骨折で損傷されることがあります。手関節・手指の伸筋群に麻痺を生じ、選択肢では手指伸展が該当します。肘伸展を行う上腕三頭筋への枝はより近位で分岐するため、骨幹部での障害では通常保たれます。
各選択肢の検討
a.誤り。手指屈曲は主に正中・尺骨神経支配の屈筋群によります。
b.正しい。橈骨神経障害で、とくに中手指節関節での手指伸展が弱くなります。
c.誤り。手関節屈筋は主に正中・尺骨神経支配であり、橈骨神経障害では伸展の方が問題です。
d.誤り。円回内筋・方形回内筋は正中神経系の支配です。
e.誤り。橈骨神経支配の運動ですが、上腕三頭筋への分枝より遠位の骨幹部損傷では通常保たれます。高位橈骨神経障害とは区別します。
覚えるポイント
上腕骨骨幹部骨折は橈骨神経に注意。手関節・手指伸展と感覚を診察する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。