肋骨脊柱角叩打痛と急性腎盂腎炎|第111回医師国家試験F6

第111回医師国家試験 F6(2017年)

正答:e

問題

身体診察の所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。

所見 疾患
a 筋性防御 急性膀胱炎
b 陰囊内腫瘤 停留精巣
c 下腹部腫瘤 尿管結石
d 側腹部腫瘤 鼠径ヘルニア
e 肋骨脊柱角叩打痛 急性腎盂腎炎

正答の理由

腎臓のある背部を叩いて痛みが誘発される肋骨脊柱角〈CVA〉叩打痛は、急性腎盂腎炎を示唆します。発熱、悪寒、排尿症状、尿検査・尿培養などと合わせて判断します。叩打痛だけで確定するわけではありません。

各選択肢の検討

a.誤り。筋性防御は腹膜刺激を示す所見です。単純な膀胱炎の代表的所見は頻尿・排尿痛・下腹部不快感などです。

b.誤り。停留精巣は精巣が陰囊内の正常な位置にない状態です。鼠径部などに触れる場合はあっても、陰囊内腫瘤との典型的な対応ではありません。

c.誤り。尿管結石は側腹部から鼠径部への疝痛・血尿などを生じますが、下腹部腫瘤の代表的原因ではありません。

d.誤り。鼠径部に膨隆・腫瘤を生じる病態で、側腹部腫瘤との対応ではありません。

e.正しい。腎盂腎炎の診察で確認する代表的な所見です。

覚えるポイント

CVA叩打痛は腎盂腎炎を示唆。発熱・尿所見と組み合わせて診断する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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