第111回医師国家試験 E52(2017年)
正答:c
問題
45歳の男性。2か月前から生じた右腋窩の皮疹を主訴に来院した。被覆皮膚と癒着し波動を触れる径20mmの皮疹が存在する。腋窩の写真(別冊No.11A)と皮疹部の超音波像(別冊No.11B)とを別に示す。
この皮疹の種類はどれか。
a.丘疹
b.苔癬
c.囊腫
d.膿疱
e.膨疹

正答の理由
皮膚に癒着する20mmの隆起があり、波動を触れます。超音波でも皮膚直下の境界明瞭な楕円形病変と内部エコーを認め、袋状の構造に内容物を入れた囊腫に合います。表皮囊腫などが考えられますが、設問は病理診断ではなく皮疹の種類を問うています。
画像の見方
皮膚色の隆起と、皮膚直下の境界明瞭な楕円形内部エコーを伴う病変。
各選択肢の検討
a.誤り。丘疹は小さい充実性の隆起で、波動をもつ20mmの袋状病変を表す語として適しません。
b.誤り。苔癬は小丘疹の集まりや慢性的な皮膚の肥厚などを表し、この限局した囊胞性腫瘤とは異なります。
c.正しい。袋状構造に液状・半固形の内容物を含む囊腫に合います。
d.誤り。膿疱は膿を含む浅い小隆起です。本例は皮膚直下のまとまった囊腫状病変です。
e.誤り。膨疹は真皮の一過性浮腫による隆起で、2か月持続する袋状病変ではありません。
覚えるポイント
波動を触れる皮下腫瘤では囊腫を考え、表面の隆起だけで丘疹としない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。