第111回医師国家試験 E32(2017年)
正答:c
問題
作業とその影響の組合せで誤っているのはどれか。
| 作業 | 影響 | |
|---|---|---|
| a | VDT作業 | 頸肩腕症候群 |
| b | 長時間労働 | 自殺 |
| c | 鉛取扱い作業 | 再生不良性貧血 |
| d | 石綿取扱い作業 | 胸膜中皮腫 |
| e | 振動工具取扱い作業 | 末梢循環不全 |
正答の理由
鉛はヘム合成酵素を阻害し、赤血球寿命も短縮させて貧血を起こします。骨髄全体の造血低下による再生不良性貧血との組合せが誤りです。
各選択肢の検討
a.正しい組合せ。反復入力や持続する姿勢は頸・肩・上肢の運動器症状に関係します。
b.正しい組合せ。過重な長時間労働は精神障害や自殺につながり得る負荷です。長時間労働者が必ず自殺するという意味ではありません。
c.誤った組合せ(正答)。鉛による典型的な貧血はヘム合成障害などによるもので、再生不良性貧血とは機序が異なります。
d.正しい組合せ。石綿曝露は胸膜中皮腫の原因になります。
e.正しい組合せ。手腕への振動で手指などの末梢循環障害を生じます。
覚えるポイント
鉛はヘム合成障害、再生不良性貧血は造血幹細胞の障害。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。