造血と鉄・葉酸・ビタミンB12|第111回医師国家試験E20

第111回医師国家試験 E20(2017年)

正答:a

問題

健常成人の造血について誤っているのはどれか。

a.体内総鉄量は 0.3〜0.4 g である。

b.葉酸は体外から摂取しなければならない。

c.ヘプシジンは消化管での鉄の吸収を抑制する。

d.血清中の鉄はトランスフェリンと結合している。

e.ビタミン B12 が欠乏すると DNA 合成障害が起こる。

正答の理由

成人の体内総鉄量はおよそ3〜4gで、0.3〜0.4gではありません。鉄の多くはヘモグロビンに含まれ、血中では主にトランスフェリンにより運ばれます。葉酸とビタミンB12は正常なDNA合成・造血に必要です。

各選択肢の検討

a.選ぶ。総鉄量の桁が違います。成人ではおよそ3〜4gです。

b.選ばない。葉酸は必要量を食事などから摂取する必要があるビタミンです。腸内細菌による産生があっても十分な摂取が不要にはなりません。

c.選ばない。ヘプシジンはフェロポルチンを抑制し、腸管から血中への鉄の移行を減らします。

d.選ばない。血清鉄は主にトランスフェリンと結合して運搬されます。

e.選ばない。ビタミンB12欠乏では葉酸代謝を介したDNA合成が障害され、巨赤芽球性貧血を来します。

覚えるポイント

成人の体内鉄は数g、血中の運搬はトランスフェリン。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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