第111回医師国家試験 E16(2017年)
正答:c
問題
子宮復古不全のリスクファクターでないのはどれか。
a.多産
b.子宮筋腫
c.羊水過少症
d.子宮腺筋症
e.帝王切開術
正答の理由
子宮復古不全は、産後に子宮の収縮・縮小が十分に進まない状態です。子宮筋の過伸展や収縮を妨げる病変、帝王切開後などが危険因子となります。羊水に関して問題となるのは過多による子宮の過伸展であり、羊水過少症は本問の危険因子に該当しません。
各選択肢の検討
a.選ばない。多産は子宮筋の収縮不良に関連する危険因子です。
b.選ばない。子宮筋腫は子宮の収縮・復古を妨げる器質的要因です。
c.選ぶ。羊水の過少は子宮を過伸展させる要因ではありません。過多と取り違えないようにします。
d.選ばない。子宮腺筋症は子宮筋層の病変として収縮・復古を妨げ得ます。
e.選ばない。帝王切開後は子宮の創部などの影響により復古が遅れることがあります。
覚えるポイント
羊水過多による過伸展を、羊水過少と区別する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第111回医師国家試験問題および正答
- 日本産科婦人科学会:産褥の異常 子宮復古不全(日産婦誌61巻12号)
- RSNA RadioGraphics:子宮復古不全の危険因子(2013)
- Demir Seymenoğluら2024:子宮腺筋症患者の遅発性産後出血・子宮復古不全の症例報告
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。