周術期肺血栓塞栓症と下大静脈フィルター|第111回医師国家試験E14

第111回医師国家試験 E14(2017年)

正答:e

問題

周術期合併症の肺血栓塞栓症について誤っているのはどれか。

a.術後 24 時間以降の発症が多い。

b.起立、歩行開始時に発症することが多い。

c.予防策として下肢弾性ストッキングの装着がある。

d.深部静脈血栓症の既往がある場合は発症頻度が高い。

e.下大静脈フィルターの永久留置が必要となる場合が多い。

正答の理由

周術期の肺血栓塞栓症は、臥床などに関連して生じた深部静脈血栓が肺動脈へ流入して発症します。フィルターは抗凝固療法ができない場合などに限って検討し、多くの患者に永久留置が必要となるわけではありません。必要性がなくなれば回収を検討します。

各選択肢の検討

a.正しい。術中・術直後だけでなく、術後数日を含む時期に発症します。24時間未満には起こらないという意味ではありません。

b.正しい。離床や起立・歩行開始を契機に発症することがあります。

c.正しい。適応・禁忌を確認したうえで行う機械的予防法の一つです。

d.正しい。VTEの既往は重要な再発・発症リスクです。

e.誤り。抗凝固療法が可能な患者へ一律に留置せず、永久留置が必要な例が多いとはいえません。

覚えるポイント

周術期PTEの基本はリスクに応じた予防・抗凝固。永久フィルターを一律に置かない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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