第111回医師国家試験 D41(2017年)
正答:d
問題
6歳の女児。時々、会話が途切れることがあるため母親に連れられて来院した。これまでに2回の単純型熱性けいれんの既往があるが、成長や発達に異常を認めない。身体所見に異常を認めない。過呼吸時の脳波(別冊No.18)を別に示す。
この所見が出現したときの症状はどれか。
a.閉眼する。
b.顔色が蒼白になる。
c.全身がけいれんする。
d.呼びかけに反応しない。
e.頭部が前屈し両上肢が挙上する。

正答の理由
過呼吸で誘発された脳波は約3Hzの全般性棘徐波複合を示し、欠神発作を考えます。短い意識・反応性の低下が起こり、会話が突然途切れて呼びかけに反応しなくなります。発作後は速やかに元の動作へ戻るのが典型です。
画像の見方
全般性に同期する約3Hzの棘徐波複合が持続しています。電極名・時間と振幅のスケールを保持しています。
各選択肢の検討
a.誤り。閉眼そのものが本脳波に対応する主症状ではありません。
b.誤り。蒼白などの自律神経症状を主とする発作を示す設問ではありません。
c.誤り。欠神発作では、全身性強直間代発作のような全身のけいれんが主症状ではありません。
d.正しい。短時間の反応性低下・動作停止が欠神発作の特徴です。
e.誤り。頭部前屈と両上肢挙上はてんかん性スパズムなどの発作形態を考える所見です。
覚えるポイント
過呼吸誘発の約3Hz全般性棘徐波と短い反応停止は欠神発作。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。