乳び胸の排液・栄養管理と胸管処置|第111回医師国家試験D18

第111回医師国家試験 D18(2017年)

正答:a・d・e

問題

乳び胸の治療はどれか。3つ選べ。

a.胸管結紮術

b.利尿薬の投与

c.抗菌薬の投与

d.胸腔ドレナージ

e.絶食とし中心静脈栄養

正答の理由

乳び胸では胸腔に漏れ出す乳びを排液し、呼吸状態を改善するとともに、腸管から胸管へ流れるリンパ流量を減らします。絶食・中心静脈栄養はその方法の一つで、低脂肪食や中鎖脂肪酸を用いる栄養管理も病態に応じて選びます。漏出量が多い場合や保存的治療で改善しない場合には、胸管結紮などを検討します。

各選択肢の検討

a.正しい。持続性・大量の乳び漏などで胸管からの漏出を止める方法です。全例で初回から手術を行うわけではありません。

b.誤り。乳び漏自体を止める基本治療ではありません。心不全などの基礎疾患に対する使用とは区別します。

c.誤り。感染がなければ乳び胸そのものへの基本治療にはなりません。感染合併時の治療まで否定するものではありません。

d.正しい。胸水を排出して肺の再膨張を図り、排液量や性状も評価します。栄養・電解質・免疫成分の喪失に注意します。

e.正しい。腸管由来のリンパ流を減らしながら栄養を補給する選択肢です。漏出量や栄養状態に応じて食事療法などと使い分けます。

覚えるポイント

乳び胸は排液とリンパ流量を抑える栄養管理。持続する大量漏では胸管結紮などを検討する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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