第111回医師国家試験 D11(2017年)
正答:e
問題
ワルファリンについて正しいのはどれか。
a.直接トロンビン阻害薬である。
b.プロテインCの作用を増強する。
c.納豆はワルファリンの作用を増強する。
d.重篤な肝障害の患者では効果が減弱する。
e.薬効のモニタリングにPT-INRを用いる。
正答の理由
ワルファリンはビタミンK拮抗薬で、ビタミンK依存性凝固因子の活性化を抑えます。効果はPT-INRで監視し、病態・年齢などに応じた治療域へ調整します。納豆は作用を弱め、重篤な肝障害では出血リスクが高まるため禁忌です。
各選択肢の検討
a.誤り。直接トロンビン阻害薬ではなく、ビタミンK拮抗薬です。
b.誤り。ビタミンK依存性のプロテインC活性も低下させ、投与初期には一過性の過凝固に注意します。
c.誤り。納豆に含まれるビタミンKなどにより、抗凝固作用は減弱します。
d.誤り。凝固因子産生低下や薬物代謝・排泄遅延により出血するおそれがあり、重篤な肝障害では投与しません。
e.正しい。プロトロンビン時間の国際標準比であるPT-INRを用います。
覚えるポイント
ワルファリンはビタミンK拮抗薬。PT-INRで監視し、納豆との相互作用に注意。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。