第111回医師国家試験 D6(2017年)
正答:a
問題
腹部造影CT(別冊No.2)を別に示す。
対応として適切なのはどれか。
a.外科手術
b.動脈塞栓術
c.イレウス管留置
d.穿刺ドレナージ
e.内視鏡的整復術

正答の理由
腹壁正中の臍部から皮下へ突出した腸管と、腹腔内小腸の拡張を認め、臍ヘルニア嵌頓による腸閉塞を考えます。嵌頓に伴う絞扼・虚血の可能性があるため、外科的な解除と腸管の生存性評価が必要です。単一断面だけで壊死を断定することはできません。
画像の見方
臍部の腹壁を越えて皮下へ突出する腸管を認め、その腹腔側には拡張小腸があります。臍ヘルニアの嵌頓による閉塞を考える所見ですが、単一断面で腸管壊死の有無までは断定しません。
各選択肢の検討
a.正しい。嵌頓を解除し、虚血が疑われる腸管の状態を評価します。
b.誤り。出血源の塞栓ではヘルニア嵌頓を解除できません。
c.誤り。減圧のみでは嵌頓と血流障害を解決できず、手術評価を遅らせません。
d.誤り。穿刺で排液すべき膿瘍ではなく、突出する腸管の損傷にもつながります。
e.誤り。S状結腸軸捻転などへの操作とは異なり、腹壁ヘルニアの嵌頓を内視鏡で解除する場面ではありません。
覚えるポイント
腹壁ヘルニア嵌頓と腸閉塞では絞扼を評価し外科的解除へ。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。