第111回医師国家試験 C19(2017年)
正答:e
問題
6か月の乳児。発熱を主訴に母親に連れられて救急外来に来院した。意識は清明であるが、ぐずっている。体温38.5℃。心拍数144/分、整。血圧90/60mmHg。呼吸数30/分。SpO2 98%(room air)。毛細血管再充満時間4秒と延長している。
この患児において重症感染症を示唆する所見はどれか。
a.体温
b.心拍数
c.血圧
d.呼吸数
e.毛細血管再充満時間
正答の理由
毛細血管再充満時間4秒は末梢灌流の低下を示唆します。発熱児では3秒以上の延長は重症疾患のリスク所見で、他の全身状態と合わせて速やかに評価します。血圧が保たれていても循環不全を否定できません。
各選択肢の検討
a.誤り。38.5℃の発熱だけでは、この6か月児の重症感染症を最もよく示す所見とはいえません。
b.誤り。144/分は乳児では成人の頻脈基準で評価せず、発熱や啼泣も考慮します。
c.誤り。収縮期90mmHgは乳児の明らかな低血圧を示していません。
d.誤り。30/分はこの月齢で著しい頻呼吸を示す値ではありません。
e.正しい。4秒への延長は末梢循環不全を疑う手掛かりです。測定環境の影響も考え、再評価します。
覚えるポイント
乳児の循環評価では、血圧低下を待たず末梢灌流もみる。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。